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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第35章 華麗なる変身
それまで吝嗇で、見世の室内や調度品には金を惜しんでいた女将を説得し、金を掛けて改修工事を行い、それぞれの室の調度を清国渡りの舶来品に代え、両班の邸宅にも劣らないような贅を凝らした品の良いものにした。
客に出す酒肴、料理も材料を吟味して取り寄せ、腕利きの料理人を雇い入れて作らせた。まさに、王さまが召し上がる宮廷料理にも引けを取らないようなご馳走を出すようになり、以前の不味くて貧相な料理とは雲泥の差になった。