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第36章 真実

「若さま、そんなまさか」



　チャンウォルが信じられないようにと烈しく首を振る。




　春香は優しく微笑んだ。




「つくづく無欲なことだ。チャンウォル、蓮の花は濁りきった泥沼から美しく穢れない花を見事に咲かせる。私はそなたの心の中に今日、一輪の蓮を見た想いがする。この件が片付いたら、ここを出て幸せになってくれ」