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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第36章 真実

その時、夢龍が口を開いた。
「平どの、あの一件はあれでも、かなりの情状酌量を致したつもりだ。国王殿下から信頼され、都から遠く離れた地方官として殿下のご信頼に応えるべき身が、貴殿の兄は私利私欲を貪り、罪なき女をゆえなく辱めようとした。その罪は死をもって購うべきところ、殿下にもお願いして死一等は免じ、その妻子にもお咎めはなし、家門も子息が長じた暁には存続とのお許しも頂いた。これほど寛大な処置に感謝するどころか、そこもとは逆恨みしたのだな」
「平どの、あの一件はあれでも、かなりの情状酌量を致したつもりだ。国王殿下から信頼され、都から遠く離れた地方官として殿下のご信頼に応えるべき身が、貴殿の兄は私利私欲を貪り、罪なき女をゆえなく辱めようとした。その罪は死をもって購うべきところ、殿下にもお願いして死一等は免じ、その妻子にもお咎めはなし、家門も子息が長じた暁には存続とのお許しも頂いた。これほど寛大な処置に感謝するどころか、そこもとは逆恨みしたのだな」

