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国王の契約花嫁~最初で最後の恋~
第6章 真実と愛情の狭間で

「認めるのは癪ではあるが、あの書庫から出てきた主上とそなたを見た時、二人が相思相愛であることは一目瞭然であったわ。何も私が望んでいるのではない。他ならぬ主上ご自身が強く望まれているのだ。中殿には陳ファソンしか望まぬと、王妃はそなたしか考えられぬと」
―それでも、自分は中殿にはなれない。このお話をお受けすることはできない。
ファソンが言いかけたまさにその時、扉の向こうから女官の声が響き渡った。
「国王殿下のおなりにございます」
―それでも、自分は中殿にはなれない。このお話をお受けすることはできない。
ファソンが言いかけたまさにその時、扉の向こうから女官の声が響き渡った。
「国王殿下のおなりにございます」

