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第9章 葛藤の後始末ｰ秘書部長

悠久は直ぐに話に乗った‥
表沙汰にならず、自由に遊べる女‥それも複数だ。


俺は社内中の女性社員を調べ上げ、使えそうな女をピックアップし、秘書２課に引き入れ抜け出せないように仕向け‥


今考えたら、よくこんなバカな事が出来たと思う‥
真面目に仕事に燃える女を、性欲の道具に‥一番は唄姫だろうな。


元々浮ついた噂が多かった唄姫麗歌を、玉の輿という魅力的な言葉で釣り上げ‥


副社長や奏を当てる事で、実現出来るのではないか、そう信じ込ませる事に成功。



「知能犯は俺の方か‥たくっ‥‥」


１０人ほど女が集まったところで、俺は秘書２課に女を引っ張り込む事を止めた。


大っぴら過ぎても波風が立つ、だから逆に部長連中を引き入れ、口止め変わり。


何人かは悠久に潰されたが、全ては上手くいっていた‥筈だったというのにアイツが・・



(だいたいにして、アイツが女に興味を持つ事自体珍しい‥)


入社式の日、俺は去年に引き続き今年も新しい女を入れる気が無かったというのに‥


アイツのひと言で、陽菜を秘書２課に転属させると‥
直ぐでは不振に思われるから正式配属の後、程良い頃に悠久経由で人事課に陽菜の転属が回ったんだ。