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淫の館
第4章 1日目

障子越しの日の明かりに眠りが浅くなる。

襖が開き弟子が入ってきた。
金盥を下げるようだった。

「おはようございます。待ってください。トイレのお世話をお願いしたいのですが。」

「わかった。」

盥を置いて男がやってくる。

起こして立たせてもらい着物を捲られる。

どうせ恥をかくなら、この男がいい。バケツにしゃがみたい旨申し出た。

やはり男は淡々と作業をこなす。

お尻まで丁寧に拭かれ、出てきたものの臭いまで嗅がれるのは、とても恥ずかしかったが仕方ない。

どのみち、男が納得するまで磔は解かれないのだ。
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