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淫の館
第9章 水の躾

モエはスクッと立ち上がり、私に軽く会釈して着物を羽織る。
太ももに垂れた白濁がなんとも言えず淫靡だったが、そのまま帯を締めてしまう。

そして、

「館主様、またお相手お願いしますね。」

可愛く小首をかしげて館主様の頬にキスをして、
ひらりと部屋を出ていってしまった。

館主様も、これまたスルリと作務衣を上げて、白濁を纏ったまま閉まってしまう。

そして私の方に向き直りニヤニヤしながら胡座をかいていた。

こちらに非はないのに、何故か私が俯いてしまう。
『私を抱いてください。』
と、はしたなくねだってしまわないように、拳を握り膝に置くのだ。

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