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淫の館
第9章 水の躾

いや…いやっ…館主様ぁ…

向かい合い縄を扱う館主様はすぐ側にある胸さえ触らない。
私の体は縄を通す為の道具なのか…

何重にも肩から胸、胸の上下と縄が走り、肩を起点に手首までぐるぐると縄が這う。

ようやく肉の凹みがなくなって、でもまだ痣が残る部分に縄が掛けられた。

弟子が二人、鎖の滑車を回す為に来ていて、フックの部分を引っ張って持ってくる。

頑丈に縛られた竹の端の縄にそれが通された。

ジャラジャラジャラ…

弟子たちが滑車を回すと足が床から離れる。
そこで館主様が手を上げて、止められた。

「いい子だ。」

額にキスされて驚くと、館主様がしゃがんで膝に縄を結んでいく。その端が竹に結ばれて両足がM字に拡げた形で括られた。


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