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淫の館
第17章 木の躾…2週目

初めて対面する男に、どのように接すればよいのか、いくら『業』と定められた奉仕だとしても、わからない。

とりあえず、寝そべる男を見下ろす体勢は良くないと思い、足元側の布団に正座して3つ指をついて頭を下げる。


「俺の仲間内の呼び名を当ててみろ。」

全裸で天井を仰いだまま男が言う。
声に反応して顔を上げてしまったが、男と視線が合わずにホッとした。

男は変わった性癖もなく、普通の男なのかもしれない。ここに住んでいる時点で普通ではないと思うが、怖い印象を持ってしまったものの、しつこく眺めてきたり、言葉で詰ったりするところがなく、取っ掛かりが見えなかった。


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