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淫の館
第17章 木の躾…2週目

弟子たちが水槽に水を張っていく。それがひんやりとして気持ち良い。

私は水槽に四つん這いで行水をするようにして、予定の弟子が来るのをまった。

確か予定表では50号室の筈だ。何という呼び名だろうか…

でも館主様や弟子たちがこのまま居れば、名前を聞くことは出来ないだろう。

ハジメさんに連れられて、50号室の弟子がやってきたが、やはり皆、部屋にとどまるようだった。

「赤い模様の入った金魚みたいだな。」

50号室の弟子が私の姿を見て着物を脱ぎながら言った。

犬や、道具や金魚…
何と言われても腹も立たなかった。


私は務めを果たさないとここに置いてもらえない。


「こんな格好で失礼します。」

一旦水槽内で正座をして挨拶を済ませ、四つん這いに戻って水槽縁に進み、頭を水槽から突き出して男に近づいた。

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