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淫の館
第23章 死の部屋


着物を身に付け、次の部屋に行く。
ただ、何故か太陽さんに案内された。
何の問題もない向かいのドア、他の部屋と同じく、4の数字だけが貼りついた扉。

ガチャリとノブが回され洋室なのだと理解したけれど、何故今回だけ案内されるのだろう。
太陽さんと歩いた為、正座し直すタイミングを失った分、深々とお辞儀した。

中から声もせず顔を上げると、真っ黒な部屋。全てが黒で家具もなく、窓も黒い板が打ち付けられていた。

「ここは住人は居ない。死の部屋だ。」

4、9、13など忌み数を避けているということか、でも、担当にココノツさんがいたはず。

「使っていない部屋ですか?」

「いや、もう住人は居ない。ここは、戒めの為にこうなっている。」

「どういうことですか。」

「タエが磔の躾の間、俺たちに課された禁忌があったのを覚えているか。」


そう、初めに此処に来たとき、竹に括られ手の自由を奪われた。寂しさに担当に触れようとして、躾中に私に快感を与えてはいけないという掟があると言っていた。

「はい。」

「ここにはいくつかの掟がある。
命を奪う、争う、独占する、盗むことが禁じられている。それに、男衆には磔期間中の下の禁欲を妨げることが追加される。
まあ、女の取り合いや独占、食事や物品の盗み、逆に女も同様に禁止されている。
当たり前のことだがな。
つまりは、恋愛感情を持つのは自由だが、だからといって独占は出来ない。
ここでの生活を守るためだ。」

「それを破ると死に?」

「直接殺す訳じゃないが、結果的にはそうだな。」

「そんなことが、、、許されるんですか?」

「大抵禁忌を犯すのは男衆だ。
男オンナに体を改造されて海外の需要のある国に売り飛ばされる。実際に姿を見た訳じゃないけど、シロウの叫び声と翌日箱に詰められて搬送された箱を俺は見たよ。
シロウが稼ぐ金もここの資金になってるって、館主様は皆に話した。
他に三つ死の部屋はある。戒めの為、満室にならないうちはあえて黒塗りにして使っていないんだ。」

信じがたい話に驚いてしまい言葉が出なかった。

「まあ、女たちには守れない掟はないから、タエは心配ないな。恋仲になっても独占しなければいいんだから。」

担当になった人達に禁忌をねだったことを詫びなければ、、

しかし、掟のことがあって、後に私は過ちを犯すのだ。


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