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第6章 シーン　6

「風間さんにはどう話すの？」
「俺から言おうと思う。週末に話があるからと風間を家に呼んであるんだ。」
　何故？あの時は別れることに反対だったのは大輔だったはずなのに。
「ここに？」
「うん。里菜はいない方が良いだろう。」
「そうかもね。ね、どうしてもう会わない事に決めたの？この間は、なんとか方法があるだろうって、このままの関係を続けてほしい素振りだったでしょ。」
「うん。」
　大輔はちょっと迷ったような表情をしていたけれど、大きく深呼吸してからまた口を開いた。
「この前風間と逢った時に、上手く映るかどうかわからないけれど里菜のバッグに超小型ビデオカメラを仕込んでもらったのを覚えている？」
　そうだった。映るかどうか分からないけれど大輔の希望で隠し撮りを試みていた。