この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
遠い日の約束。
第1章 運命の出会い

「どうかした?」
私の声に気が付いて、慌てて表情を変える。
「いやっ…うん…」
珍しく彼が言葉を濁す。
私は春馬に近づくそっとスマホを覗く。
ドクリと血液が逆流し始めた。
LINEの相手は貴子。
それは…
「奥さんから?」
「ああ…明日の夜、こっちにくるみたいなんだ…」
幸せな時は一瞬に終わる。
甘い2人の時間も消えてなくなった。
そう…
私と春馬の間柄は恋人ではない。
不倫関係だった。
どんなに愛してくれていても一番にはなれない。
どんなに身体の相性が良くても一番ではない。
「そっか…じゃあ…当分は一緒にいられないね」
物わかりの言い私は我儘を言わない。
この3年間は私が春馬を独占してきた。
年に数回家に帰る時以外はこうやって私の傍にいてくれた。
それだけで十分なんだと自分に言い聞かせる。
「寂しくないのか?」
「寂しいけど…見つかって修羅場は困るでしょ?」
私の言葉に苦笑いをする春馬。
私の声に気が付いて、慌てて表情を変える。
「いやっ…うん…」
珍しく彼が言葉を濁す。
私は春馬に近づくそっとスマホを覗く。
ドクリと血液が逆流し始めた。
LINEの相手は貴子。
それは…
「奥さんから?」
「ああ…明日の夜、こっちにくるみたいなんだ…」
幸せな時は一瞬に終わる。
甘い2人の時間も消えてなくなった。
そう…
私と春馬の間柄は恋人ではない。
不倫関係だった。
どんなに愛してくれていても一番にはなれない。
どんなに身体の相性が良くても一番ではない。
「そっか…じゃあ…当分は一緒にいられないね」
物わかりの言い私は我儘を言わない。
この3年間は私が春馬を独占してきた。
年に数回家に帰る時以外はこうやって私の傍にいてくれた。
それだけで十分なんだと自分に言い聞かせる。
「寂しくないのか?」
「寂しいけど…見つかって修羅場は困るでしょ?」
私の言葉に苦笑いをする春馬。

