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第21章 運命（さだめ）

仕事中でも目が草野を追う。
まだまだ仕事には不慣れでミスをしないか、ミスをして先輩社員に怒られて泣いていないか、ハラハラして、飲み会の時は酔っ払いすぎていないか、酔っ払って他の社員にお持ち帰りされないかといつの間にか飲み会の時は俺の横に座らせるようにもなっていた。
妻にだってこんな感情を抱いたことはない。
こんなに心配したこともない。
だから三宅と付き合いだしたと分かったとき三宅を殴ってしまいそうな自分を抑えるの苦労した。
だけど、草野いつも幸せそうに笑っていた。
昔と同じで三宅は草野を癒していることに気が付いた俺は見守ることにした。
もし草野が三宅のことで泣くことがあればその時は俺が傍にいてやると。
だけどそれは余計なお世話で、草野は立花と出会ってしまった。