パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 お金.2

ふと思った…パパは幸せなんだろうか？
パパに聞く。
[パパは幸せ？]

パパは笑って言った。
[そうだよな…やっぱ、そこにたどり着くんだよな]
彼は自分の言葉に頷く。
[幸せだとは思うけど、その幸せは長続きしないんだ]
煙草を取り出した。

[今の仕事を辞めて売却したら５億になるんだ…現金で５億…]

火をつけて煙を吐き出すと言った。
[５億の現金を使える…幸せだろ？でもな10億持ちたくなるんだ]

[幸せに上限はないんだ…絶対にな]

[10億や20億を実際に使えるヤツはいるんだ…俺より幸せなヤツがな]

煙草を吸いながら言う。

[今は幸せには違いない…だが心の奥底の答えは…幸せだけど幸せじゃない。が答えだ]

[昔は50万稼げて嬉しかった。何回も何回も数えたよ]

[今は…1億増えても、あの時の喜びは味わえない]

[10億稼げたら、20億…幸せは掴めるも、必ず逃げてしまう]

[恵美の幸せは何？]
パパは初めて質問した。