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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第18章 お金と幸せ
お金を財布にしまう…。
気持ち良さは、気まずさに変わる。
身近かな人に買われた。
妙子の元彼に抱かれた。
…違う…神崎パパの息子ともやってしまった事に。
もう、神崎パパの娘にはなれない。
もちろん娘になんかなれない事は分かっている。
…分かっているけど期待していたかった。
憧れていたかった。
無謀な希望、愚かな願い…それすら完全に失った。
財布を握り締める…お金が全て…改めて決意する。
[じゃ…]
私はカバンを拾い上げ、この場を立ち去ろうとした。
神崎護…カバンを持った腕を掴む。
[なぁ…頼むよ…身体をもっと大事にしてくれよ]
私は振り向かなかった。
[私をお金で買っといて、今更なに言ってるの?]
…振り向けなかった。
神崎護の手が離れる…それがなんか辛かった。
何故か泣きそうになる。
唇を噛み私は歩き出した。
振り向きはしなかった。
気持ち良さは、気まずさに変わる。
身近かな人に買われた。
妙子の元彼に抱かれた。
…違う…神崎パパの息子ともやってしまった事に。
もう、神崎パパの娘にはなれない。
もちろん娘になんかなれない事は分かっている。
…分かっているけど期待していたかった。
憧れていたかった。
無謀な希望、愚かな願い…それすら完全に失った。
財布を握り締める…お金が全て…改めて決意する。
[じゃ…]
私はカバンを拾い上げ、この場を立ち去ろうとした。
神崎護…カバンを持った腕を掴む。
[なぁ…頼むよ…身体をもっと大事にしてくれよ]
私は振り向かなかった。
[私をお金で買っといて、今更なに言ってるの?]
…振り向けなかった。
神崎護の手が離れる…それがなんか辛かった。
何故か泣きそうになる。
唇を噛み私は歩き出した。
振り向きはしなかった。