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夏の華 〜 暁の星と月 Ⅱ 〜
第7章 聖夜
…月城はなかなか暁を離そうとしなかった。
一度正常位で極めさせられ、ラグの上にぐったりと倒れこんだ暁を抱き起こし、側のソファの肘掛けに掴まらせた。
「…や…っ…なにするの…」
息を弾ませながら振り返ると男は暁を膝立ちさせながら、濃厚なくちづけを与える。
背後から挑まれることが暁は何より苦手だ。
浅ましい獣のような体位が堪らなく恥ずかしいからだ。
月城の貌が見えないのも不安だった。
…まるで見知らぬ他人に犯されているかのような妄想が脳裏によぎるからだ。
「…ああ…やめ…て…つきし…ろ…」
抗う暁に丹念にくちづけを繰り返す。

「…貴方は、辱められると例えようもなく乱れられる…それは美しく…淫らに…」
…それを私は見たいのです…と低く囁いた。
暁はふっと微笑うと、自分からくちづけを返す。
「…いいよ。君の好きにしてくれ…。君が与えてくれるものは全てが快感に変わるから…」

儚げな白い花のような美貌は変わらない。
寧ろ匂い立つような円熟した色香が濃くなっている。

「暁…!」
男の中で熱く乱暴な獣性が目覚める。
暁の白く華奢な腰を掴み、その肉付きの薄い双丘を押し開く。
紅く染まりやや腫れ上がった後孔からとろりと白い牡液が滴り落ちる。
月城が大量に放った欲望の樹液だ。
「…あっ…流れちゃ… う…」
暁が身悶える。
暁は月城が放った精が流れ落ちることを惜しがる。
溢れるほどに注ぎ込んでもその熱い牡液は愛の証しを結実することはない。
その哀しみと切なさからの行為と知り、月城は尚一層暁を愛おしく思った。

だから月城は己れの少しも衰えない硬く猛り狂った牡を暁の柔らかく解けた花環に突き入れる。
「…んんっ…!」
いきなりの挿入の衝撃に白い背中を仰け反らせ、呻く。
「…またたくさん注いでやる…暁…。貴方の身体が私で溺れてしまうまで…」
耳朶を噛みながら囁く。
情事の最中はぞんざいな言葉遣いになる月城が暁は好きだ。
「…うれし…い…」
涙で煌めく瞳で振り返る。
「…溺れさせて…君で…孕むくらいに…」
いじらしい言葉に胸を掴まれるような情動が月城を襲う。
「…暁…愛している…!」
できることなら孕ませたい。
子どもが欲しい訳ではない。
暁の望みを叶えてやりたいゆえの妄想じみた願いだった。
「…愛している。貴方だけいればいい…」
熱いくちづけの合間の言葉に、暁の美しい瞳から涙が溢れ落ちた。
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