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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
こんな偶然て、あるんだろうか?
「それ…間違いなく拓磨だ」
「マジで?あいつ、元気?ずいぶん会ってないんだよな〜」
「う、うん、元気だよ」
従兄弟だと判明したせいか、日野原君が心なしかちょっぴり拓磨に似て見える。
「…本当はさ、おれと拓磨の父親が兄弟だからウチが一番近い親戚なんだけど、あの頃おれと兄貴はヤンチャ盛りだったしちょうど妹が生まれたばっかでさ、まあ色々あって拓磨が引き取られたのは母方のお祖母さんの妹夫婦なんだよね」
私はそれを聞いて、拓磨が『おばあちゃん』ではなく『蕗子おばさん』と呼んでいる理由が分かった気がした。
「それ…間違いなく拓磨だ」
「マジで?あいつ、元気?ずいぶん会ってないんだよな〜」
「う、うん、元気だよ」
従兄弟だと判明したせいか、日野原君が心なしかちょっぴり拓磨に似て見える。
「…本当はさ、おれと拓磨の父親が兄弟だからウチが一番近い親戚なんだけど、あの頃おれと兄貴はヤンチャ盛りだったしちょうど妹が生まれたばっかでさ、まあ色々あって拓磨が引き取られたのは母方のお祖母さんの妹夫婦なんだよね」
私はそれを聞いて、拓磨が『おばあちゃん』ではなく『蕗子おばさん』と呼んでいる理由が分かった気がした。