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アクマと私
第5章 中学三年生編【拓磨 side】
僕は決して『可哀想』なんかじゃない。
両親が亡くなったことは悲しかったし、寂しかった。でも『拓磨君は可哀想だから何々してあげる』と言われて嬉しいはずがない。

僕は幼いながらも今まで通り接して欲しいと元気に言ったが、口では分かったと言いつつ態度は変わらなかった。

元気に悪気がないのは分かるし、本人は『相手の立場に立って』行動しているつもりなのだろうと思う。
だけど僕にしてみれば元気の考え方は『傲慢』で、善意の押し付け以外の何物でもなかった。




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