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アクマと私
第4章 中学三年生編1【樹里 side】
あんなに楽しみだった修学旅行が急に色褪せた気が…したのは五分くらいで、あとはお土産でも買っていってやればいいやと切り替える。

──昼間の観光を元気いっぱいに終え、クタクタなはずなのに消灯時間になっても私たちの目は冴えざえとしていた。

「…へぇ、樹里ちゃんとこは妹さんがいるんだ?」

「うん、8つ下の小学生。あ、そうだ写メあるんだ〜見て見て♪」

姉バカかもしれないけど、身内の欲目を差し引いても杏樹は可愛いと思う。

「…か、可愛い!」

「でしょ!?もっと見て」

ナルミちゃんの声にワラワラと他の子たちも私のスマホに群がってくる。




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