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寝取られ妻 3
第2章 シーン 2
「ずっとホームに居て階段の方を見ているから、誰かと待ち合わせかなと思ってさ。時間あるのならちょっとお茶でもどう?」
 あたしは返事をせずに無視をした。
「ねえ、しかとしないでよ。話するだけだからさ。」
 眼鏡をかけた男はまだ二十代だろう。神経質そうな顔をした男の声は大輔を探しているあたしには煩わしいだけだった。仕方が無い。ここを離れて改札の近くに行って待とうかと思った矢先、見慣れた濃紺の背広にがっちりした体躯の大輔の姿が目に入った。ほっとしてあたしは大輔が乗ると思われる中ほどの車両に向かった。
「あ、ちょっと待ってよ。」
 しつこく付きまとう男性をしり目にあたしは大輔の後を追い、同じ列に並んだ。すぐに電車がホームに滑り込んできて、ホームに居る大量の乗客が車両に吸い込まれていく。
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