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第14章 シーン　14

「あっ！」
　あたしのお尻に置かれた手はドレスの布地以外に隔てるものがなく、先程のウェストとは違い女性の身体の柔らかな弾力を感じているはず。
　完全にあたしと部長の身体は密着し、あたしは部長に抱きすくめられた形になっていた。胸を部長の身体に押し付けるようにして体重を預けると、あたしの尻たぶに置かれた手であたしの身体を支える体勢になる。
「里菜のヒップのサイズわかります？」
「あ、ああ、大体分かったと思う。」
「９０まではないですからね。もしはずれたらワイングラス三杯はきついですよ。」
　あたしの身体から離れるようにしてソファに座りこんだ部長は答えの数字を模索していた。
「多分『８８』だと思う。」
　間髪いれずあたしは大きな声を張り上げる。
「ピンポーン、大正解でーす。」