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第14章 シーン　14

　浅田部長はなし崩しに事を進めてしまおうという大輔の思惑を察して、何かを言おうとして腰を浮かしかけた。
「うっ、くうっ！」
　その浮かしかけた腰を引くようにして押さえると、部長の耳元に唇を寄せてキスする振りをしながら囁いた。
「お願い、言うとおりにして。」
　部長の抵抗が弱まる。あたしは部長を押さえつけるようにしながらソファに身体を沈めた。
「詩織も浅田さんの事が気に入ったみたいなので、そろそろ余興に移りましょうか。」