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第3章 シーン　3

　後少しで宴席のお開きの時間になると言う時に、山口さんと西塔さんがなにかひそひそと相談していたが、大輔の傍に西塔さんが行って耳打ちをし始めた。
「大丈夫だと思うよ。それなら俺も参加するから。」と大輔が西塔さんに言っている。
「美奈ちゃんちょっと。」と、今度は西塔さんが美奈を呼んで何か話をすると、今度は美奈があたしの傍にやって来た。
「詩織、皆さん二次会やるので時間の延長出来ないかって言って来たんだけれど、どうする？」
　皆に聞こえるように相談を持ちかけて来たけれど、もし、雰囲気が盛り上がって延長の話が出てきたらどうするかは、実はもう打ち合わせ済みだった。形式的な会話が自然に交わされる。
「あたし、大丈夫だけど美奈は？」
「あたしも大丈夫。」