この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
 奴隷メイドオークション ~正しいメイドの育て方~
第4章  奈々の事情


 確か私だって特上品だと言われたのに、3億円。
「梨香さんと話した時にぃ、私は1億5000万円だったのにって、怒ってましたよぉ」
「梨香さんが、1億5000万?」
「はい。梨香さんはぁ、ショジョじゃなかったからっ、て言ってましたぁ」
 梨香さんはスタイルもいいし、顔だって綺麗。でも、私と梨香さんを合わせて奈々ちゃんと同じ値段だなんて、ロリータは本当に高いんだ。
 私は何も考えずに感心してしまった。
 オークション前の部屋で男から聞いたのは、処女じゃない者は全裸で出されるという事。それは、価値が低いという意味なのだろうか?
 処女じゃないから価値が低いなんて、そんなことないのに。
 私のクラスにだってもう初体験を済ませていても、真面目で成績もよく、可愛くて性格の良い子はいた。
 処女か処女じゃないかだけで人間の価値を決めるなんて。
 オークションに出される子は、本当に人間として扱われていないんだ……。
 ランドリー室を出て、2人で個室の方へ歩き出す。
「美桜さん。ロリータっていうのが、どうして高いか知ってますかあぁ?」
 私は素直に首を振る。
「人数が少ないからですぅ。奈々が出た時は、5人しかいませんでしたぁ。そのうち奈々とぉ亜里沙さんを、ご主人様が買ったんですよぉ。2人でぇ、9億とかですよねぇ」
 奈々ちゃんが驚いた顔をした後、何故か一瞬、少し寂しそうに見えた。
「後からぁ、ロリータっていう子のオークションは、半年か1年に1回しかやらないって聞いたけどぉ、それでもどうして少ないか、解りますかぁ?」
「ううん……」
 値段が高いというのは、需要が多いからかもしれない。私の出たオークションでは、私を含めて11人いた。
「ロリータっていうのは14歳までで、中学生以下ですぅ。子供が危ないと思ったら、親は養護施設に預けるって聞きましたぁ。そこなら、守ってくれるからってぇ」
 その手があったんだ。さらわれそうなら、淋しくても理由を話して施設に預ける方が安全。子供の為を思うなら。
「奈々はぁ、ホントは、いらない子だったんですぅ」
「そんなことない! いらない子なんて、いないよ!」
 つい言葉に力がこもってしまった。


/137ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ