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隠密の華
第8章 七

「胡蝶、あいつの前で喘いでみせるか?これをこのまま、ここへ入れて……」

「ッ……アッ……」

鼓動を速めながら、先端だけ蜜孔へ押し込まれると私はゾクッとする。そしてそのまま抜いて、再び陰部を擦られ始めると、びりびりと甘い痺れが全身を駆け抜けた。

「ハァッ……アッ……」

「見ろ。胡蝶が喘ぐ姿をあいつが見ているぞ」

「ハァッ……ンッ……」

逞しい両腕できつく体を抱き締められながら、陰部を何度も擦り付けられ、次第と意識がぼんやりとし始める。同時に揺れる湯船。汗ばむ体や顔。……変だ。体がおかしい。

「胡蝶、ほら見ろ。このままだと、入れているところをあいつに見られるぞ」

意地悪に話し掛けられながらまた腰を捕まれ、体を浮かせられ熱の先端を蜜孔へ突き入れられると、愉悦の声が漏れた。

「……アンッ……」

……このまま体を沈めれば、全部入ってしまう。桐も見ているのに。

「入れるぞ」

「っ……」

白夜の低い声が聞こえてくると、どくんと鼓動が大きく跳ねる。
しかし――急に桐が湯船へ飛び込んでくると、ぼんやりしていた意識が現実に引き戻された。
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