この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
隠密の華
第9章 八

そして――夫になる白夜を騙しながら日々を過ごす事が隠密であろうと、きっと出来ない。

「では、都として白夜を惚れさせる事が出来るか?」

「それは……」

真剣に設樂様の顔を見ていたが、聞き返されると目をそらす。……私には、白夜を惚れさせる事など出来ないだろう。設樂様も同じ考えな筈だ。私が胡蝶として振る舞っているからこそ、白夜は私を溺愛していた。私が胡蝶でないと分かれば、待っているのは酷い拷問か極刑……。

「お前は胡蝶で居続けるんだ。これは都、お前の身の安全の為でもある。分かってくれるな?」

「……はい」

「では明日、水虎国へ向かう。二人共、ゆっくり休め」

心を無にしながら、設樂様の言葉に膝ま付いたまま頭を下げた。隣では桐が不服そうにしていたが、何か言葉を掛ける事は無かった。

/247ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ