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第5章 101～125

[理解]
他人を理解する…おこがましい考え。
自分の事すら理解できないのに、他人なんて理解できるはずがない。

▽[セックスに関してはマコト以外の男や女は今んとこ興味ないんだ…]
…俺が興奮するのはマコトだけ…。

[ユダは強いよ。羨ましい]
ベッドの上で頭を抱えるトオル。
手で目をおおい、トオルは喋る。

[お前は１人でも生きていける。俺はダメだ…絶えず誰かがそばにいなきゃ…周りに誰かを置いとくにはナニかを身に付けなきゃならない。ルックスにスタイル。性格に金]

ため息を１つつき、また喋る。
[周りに近寄ってくるのはたくさんいる。でもそれは、見かけの俺を求めてる。本当の俺を見ない。まぁ見せたらいなくなるから見せないだけだけどな…
ユダはありのままのユダだ…我慢しない生き方をしている。何故できる？
俺だって考えたさ…嫌われてもいいからだろ？
ソレは強い考えなんだよな…。
俺は嫌われるのがイヤなんだよ。
否定されるのが！
だからアミの考えが痛い程よく分かる]
トオルの苦痛の言葉…

俺は言ってやった…苦痛から逃れる術(スベ)を教えたかった。