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第7章 150～175

[騙されるのが悪い]
世の中は欺瞞で満ちている…騙されないように勉強しないヤツが悪い。

▽[あんな端した金でやれると思ってたの？]
オレンジが叫んだ…俺が来たせいか、引きつってた顔がいつもの顔に戻る。

素人のケンカはハッタリが全て。

[なぁ、兄さんよ…お前この子が何才か位は分かるよな？大事(おおごと)になったらどっちが損するか分かるよな？]
俺は片方の男の腕を掴んだ…精一杯の力を込める…声が震えてくるのを押さえる。

[高い買い物だろうが、勉強代だと思って諦めようや。世間は狭いよ…]

２人組みは、オレンジが男連れとは思わなかったせいか、俺の存在に戸惑っていた。

反論はなかった。

[なぁ？今回は諦めてくれや]
もう一押し…ビビっている心を押し殺す。

周りの目線も痛い。
店員がいつ警察呼ぶかも分からない。

手を離した…２人組みは何にも言わず、何度か振り返り店内を後にした。

安堵…。