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第1章 砦

あなたが嫌いなわけじゃない
行為が嫌なわけでもない

武骨な指も慣れない手つきも、
愛しく愛らしく思う

だけどそこは
とても大切な場所なんだ
固く狭く閉ざした砦
こわばる身体を少しずつ
解きほぐしてほしい

もどかしいくらい
優しく触れてね
壊れ物みたいに丁寧に
痛みすら
心地よくなるまで

受け入れる覚悟はできてるんだよ？
砦をそっと壊して
奥まで、ね？

そうしたら
ぴったりとハマる

砦を壊してくれた
あなたの形になる