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ジャンクフードでできている
第4章 のんべんだらる
霧がうねる

ライトで照らしても先は見えない

人影が揺れる

追いかけよう

手は届かない

追いかけよう

逃げていく

霧の中へ

あなたは誰

君は誰

お前は誰

わからない

わからないまま追いすがる

霧の中を

ここは荒野で

肩まである枯れススキや雑草、倒木が遮る

ぬかるみに足をとられる

探さないと

誰なのか、知らないと

早くしないと

急がないと

焦り

もう時間がないんだ

誰なんだ

いったい、私は

私は誰なんだ

追いかけていたのは誰

追いかけられていたのは誰

この限られた

時間と空間に

取り残された

私は誰

ある時、ある場所で

私はいるのだけれど

この国のある

地球と呼ばれている宇宙の片隅の星で

霧の中

ただ一人

私はいるのだ

もし、私が愛していいのなら

この荒野を

凍えながら進もう

そして

巨大な樹を見つけたなら

そのうろに千年眠る貴女に逢いたい

そうして霧が晴れたなら

そうして霧が晴れてしまったら

私はもう

仰向けになって

大空に融けてなくなってしまうのだ


「霧のかかった頭に困っていて」
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