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ジャンクフードでできている
第13章 ろくしたん
いろいろあって
モヤモヤした日の
その夜は
私は丘のふもとに立つ

空にはとても黄色のまあるい月が出ていて
冷たい空気に身が締まる

いい

これが、いいのだ


目を閉じると
空気や、心臓や息を感じる


そして、一気に駆け上がる

足をあげ、つま先で蹴って、腕を振り、走れ
ペースなんてクソ喰らえだ

息はあがり、鼓動も速くなり、乳酸が溜まる
そのまま止まらない

全速力だ

誰とも競わない

私の全速力だ

百パーセントのスピードで

駆け上がれ

頂上に、駆け上がれ

振り絞れ、吐き出せ

肺がつぶれそうになっても

心臓が破裂しそうになっても

身体が千切れそうになっても

脳みそが弾けそうになっても

涙が溢れても

駆け上がれ

走れ

走れ


「誰がために、我がために」







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