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溺れる金魚
第31章  ある日の佐野の妄想……2
ああ堪らない。


『紗良、大丈夫だよ。他には誰もいないから。安心おし。紗良の、そんないやらしい姿、俺以外に見せるわけ無いだろ?……だから、たくさんイって良いよ、紗良っ』


その言葉にきっと彼女は安心してイキまくるのだ。



何度も何度も。


ああでも、あまりの興奮でこちらが先にイってしまわないよう気を付けなくては。



佐野はいやらしく口角を上げながらインターフォンを押した。

やがて聞こえてくる、パタパタという軽やかで愛らしい音。



佐野の卑猥に満ちた妄想など知る由もなく、信頼しきって……紗良は扉を開けるのだった。
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