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溺れる金魚
第6章  お仕置き……2 ~それでもまだ~
「ねぇ、お願い……だからぁ……」




頬を朱に染めながら潤んだ瞳が顔を見上げてねだる。

「まだ、駄目って言ってるだろ?そんなにしつこいなら、これも抜くぞ」



そう言って男はあっさりと、付け根まで入れていた人差し指と中指とを抜いて舐める。



「いやらしい味がするな。やっぱり紗良はスケベだ」

「あっやあっ、抜かない……でえっ」



なかなかイカせてくれない、それでもその指を抜かれると更にもどかしくなる。



男の腕を両手で止めたが、男は口元を歪ませてじっと見下ろしたままだった。



「お願い……します。何でも、言う事……聞くからあ」


その声の甘さに、男は目を細めた。
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