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**情画**
第1章 再開

先生は絵の道具を片付け、テーブルをどけたり、ソファーを動かしたりしている。

「奴隷の奴隷は、奴隷だと…
ワタシは先生と沙絵さんの欲を満たす奴隷になれと…」

「あら、ちゃんと覚えているじゃない。
お父様と同じことを訊くわ。
貴女、あの絵を見て、昔話をしに来たの?」

「いいえ。」

「相交えない薔薇と百合、それが、お父様と私だとわかってて来たんでしょう?」

「は、はい…」

体重を支える縄が、胸の上下を縛りギチギチと鳴る。
息苦しいし腕から先が痺れ始める。

「それで、お父様の相手は自分しかいないとか思い上がってるわけ?」

「沙絵、少し待ってくれよ。僕はね。いずみの体がこの絵のようになっているのか、縄酔いする前に見たいんだよ。」

先生…

先生によって着物の裾が捲られ、背中の縄に挟まれる。

「ああ、綺麗な脚だ。そそられるよ。」

ひゃあぁ…

足首から太ももまで脚の外側を撫で上げられただけで電流が駆け巡る。

しっとりと細やかな先生の繊細な指に触れられただけで、ワタシの体は八年前を思い出す。

「相変わらず感度が良さそうだね。」

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