この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
POISON 〜プワゾン…毒
第2章 私はアリサ
施設に来て翌日の朝、私の荷物を4年生のキララが漁っていた。

「ちょっと何してるの?」

「…。」

「他人の物を勝手に…泥棒じゃない!」

「盗んでないもん。」

「盗んでなくても勝手に開けたら泥棒と同じ!」

「違う!」

私とキララが言い合いをしていると、6年生のマリナが私の荷物の前に来て
「開けるよ。中見るよ。」
そう言い、荷物を取り出したのだ。

「辞めてっ!辞めてよっ!」

「ちゃんと開けるって伝えたじゃん。」

「私は嫌だって言ったでしょ?」

「聞こえませーん。」

私はマリナに掴みかかると、マリナも私に掴みかかった。
2年生のミクが泣き出した。

「何これー、香水?小学生のくせにこんなの持って。」

「返して!それはママのだから!ママの匂いだから。」

「ママに捨てられたんでしょ?あんた、捨てられてもこんなママの物を大事にして馬鹿みたい!」

「捨てられてなんかいない!ママは…ママは…死んじゃったの!」

「あんたを置いて死んだんでしょ?同じだよ!フンッ!」
マリナは香水の瓶を外に投げた。

「な!何を!」
私はマリナの胸ぐらを掴み
「一生許さないからな」
と言い放ち、外に走った。

ママ…ママ…

私は懸命に外が暗くなるまで一日中探したけど見つからなかった。

施設の職員が私を無理矢理部屋に連れて帰り
「こんな暗いと見えないし、また明日探そうよ…」
と優しく言った。

私は眠れずにいた。
ママが恋しくて布団の中で泣いてしまっていた。

なんで私を置いて死んだの?

ママの死は自殺なのか事故なのかそれとも他殺なのか分からなかった。
目撃者もいなく、防犯カメラも写っていなかった。
自殺とは断定出来なかったので事故として処理をされたのだった。

事故でも自殺でもママが死んだ事に間違いは無い。

ママに会いたい…

ママ…
私は泣きながら眠ってしまった。









/153ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ