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第14章 想い

うつ伏せに寝ている奈緒の脚を、純の指先が下からなぞる。

脚の内側を上がってくる指先に、奈緒は脚を硬く閉じて声を堪えた。

けれども指先が舌に変わり、お尻を揉まれながら舐め回されると、堪えきれずに小さく呻いた。


「うぅｯ…」


純は奈緒の太股の間に手を入れ、拒もうとする奈緒の左膝を無理やり曲げて横に開いた。


「ぃや……純、明かりを消して──…っ…」


奈緒の願いは聞き入れられず、開いた脚の内側に潜り込んだ舌が脚の付け根をねっとりと舐め始めた。


「うｯ…ｸｩｯ…」


眼を塞がれ、うつ伏せで片脚を開き腰を震わせている自分と、その中心に顔を埋めている純との淫らなカタチが脳裏に浮かぶ。



深い場所が疼く

ﾋﾟｸﾘﾋﾟｸﾘと疼きだす

淫靡な誘惑がゆっくりと頭をもたげてくる




それは奈緒の羞恥心をいつしか飛び越えていった。



純をもっと欲情させたい



奈緒は少しだけお尻を突きだした。


「もっと見せて…」


純の舌が割れ目の周りを撫でるように動く。


熱い息が蜜穴にかかり、蠢くそこからは蜜が溢れ出し、忍び込んでくる快楽を待ち詫びている。


「───…あぁ…ﾝ…」


溢れる場所に気付かない純が憎らしい。


悩ましく腰をくねらせて唇をせがんでも、蜜が滴るばかりで望みは何度も通り過ぎてゆく。


焦らされて耐えられなくなった奈緒はうつ伏せのまま、開いた左膝を自らの手で胸の辺りまで引き上げお尻を突き出した。


「──…ぁぁ…奈緒さん、……」


純の舌先が割れ目から溢れた蜜を舐めとり、蜜穴の入り口から花弁をゆっくりと舐め上げた。


「ﾝﾝｯ…あぁ…」


唇が蕾を軽く啄んだ。


ﾁｭｯ…


「──…あぁっ…」


奈緒はのけ反って更に腰を浮かせた。


「奈緒さん…もっと欲しがって──…僕に見せて…──あぁ…」


純はぱっくりと開かれた蠢く場所を熱い唇で覆い、舌先を震わせながら花弁を拡げ、蕾を舐め回した。


「あぁっ…純…」


引こうとする奈緒のお尻を更に開くように手を添えて引き寄せ、純は蜜穴に唇を押し付け左右に首を傾けながら甘い蜜に吸い付いた。


熱さが奈緒を襲う。


「──あぁっﾊぁっ…だめ……だめ…ﾝﾝｯ……」


奈緒の腰はビクビクと痙攣し、中は熱くなって痺れだした。