この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
終止符.
第1章 隠し事
奈緒はシャワーを浴びた身体を拭きながら、情事の痕跡を残さないように身支度を整える篠崎を見つめる。

一抹の虚しさを感じる。

いつまでだろうか。

この関係は、いつ終わるのだろうか。

手に入れられないものを、見送るばかりで、たった今満たされた身体は、すぐに渇き、疼き、一人で慰める夜が訪れる。

次に逢う約束もできずに、愛しい人からのメールを待ち続ける。

「奈緒、終わりにしてもいいんだよ。」

いつもそう言って、玄関に立つ男。

「私から望んだ事です。私が決めます。」

「………」

「キスをしてください。」

優しいキスを繰り返す。

「部長…ここにも。」

ボディーソープの香りが漂う身体を開く。

「奈緒…」

「お願い、ここにキスを。」

しゃがんだ篠崎の肩に脚を乗せ、両手でそこを開く。

熱い息がかかる。

拭いたばかりの身体がまた濡れる。

篠崎の髪を撫でながら誘う。

優しい舌が花弁を分け、上下しながら蜜を舐める。

「あぁ…」

強くお尻を揉まれながら、蕾を優しく、強く吸われる。

「うぅッ…」

「あぁ…奈緒…」

「愛して、私だけを。」

蜜を垂らしている場所を唇で覆われ、熱い舌が中を擦る。

ピチヤ…クチュッ…

「ハァ…ハァ…あぁ…部長…ハァハァ…アッアッアッ…部長…部長…あぁッ…ハァハァ…」

強く吸われる

「あぁッ…ァッ…ァッ…ハァハァ…」

篠崎は立ち上がり、奈緒を抱き締め舌を絡めた。

「愛してるよ。」

まだヒクついている蜜壷の中を指で探り、かき混ぜ、もう一度奈緒を呻かせた。

「ンンッっあぁっ…」

ガクガクと震える腰を強く抱き締める。

「奈緒…ゆっくり眠りなさい。」

「おやすみなさい。」

「おやすみ。」

頬に優しくキスをして、篠崎がドアの向こうに消えた。

「いってらっしゃい」

捨てられるくらいなら捨ててあげる。

でも今じゃない。
まだ愛してる。
まだ抱かれたい。

貴方もそうでしょう?

わかってる。

奈緒は裸のままで、冷蔵庫から缶ビールを取り出し、渇いた喉に注ぎ込む。

終電に間に合うように帰ってゆく男が守りたいものは、出世の為の家庭。

篠崎が哀れに思える。

終止符を打つのは、彼のその願いが叶った時だろうか。


その頃私は…
彼の愛は…

/198ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ