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住み込みメイドのエッチなお仕事。
第6章 三男 昭彦様
夜9時を過ぎたころ、チリン!と鈴の音が響いた。

涼子は律子、敦美と共にロビーへと向かう。ロビーにいた櫻井が「ご長男 貴俊様が御帰りになります」と言った。

スーツ姿の男性がロビーへと入ってくる。執事へと鞄を渡し、ネクタイを緩めながら、メイドの方へとまっすぐに歩いてきた。

「やぁみんな。今日も綺麗だね」

律子と敦美の頰へとキスをする。明るい髪の優しい物腰の青年で、昭彦と同じくらい背が高い。

「その子が新しい子?」
「はい、本日よりお仕えいたします。涼子さんです」
「涼子です。よろしくお願いいたします」
「うん、可愛い子だね、よろしくね」

そう言うと、貴俊は涼子の手を取り、身体を引き寄せた。淡く香るコロンの香り。

「兄貴、ソイツ今日無理。俺抱いたから」

突然の昭彦の声に涼子はビクッと身体を震わせる。

「おやおや。僕はお預けかい?」
「明日の予約でもしとけよ」
「そうしようか」

くすくすと笑って貴俊は腕に抱き込んでいた涼子の身体を離すと、頰へちゅ、と口付けた。

「櫻井、明日涼子を予約ね」
「畏まりました」
「じゃ、律子と敦美は僕と行こうね」
「はい」
「はい、ご主人様」
「涼子、明日ね。今日はゆっくり休んで」
「ありがとうございます」

貴俊の後ろに律子と敦美が続き屋敷の奥に進むのを見送って、涼子はほっと息を吐いた。

「昭彦様、ありがとうございます」
「お前のためじゃねぇよ」

櫻井が頭を下げると、昭彦はぶっきらぼうにそう言って、ロビーを出ていった。




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