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愛のシンフォニー
第3章 同棲生活
次の朝、徳造は美味しそうな音と匂いで目を覚ました。
台所では美樹が卵焼きを作ってくれていた。

セーラー服にエプロンを着けた姿はかなり萌えポイントが高い。しかも、美樹に布団を譲って台所の近くで寝ていたのでミニスカートの下から白いパンツを覗きこむ格好になってしまっていた。

「お、おはよう」と徳造はぎこちなく挨拶をする。

「おはよう、とくちゃん。こっちもおはよう」
美樹は徳造の股間をまじまじと見る。

男という生き物は生理現象として朝眠りから目覚めると勃っているものであるが、セーラー服、エプロン、白パンチラという三種の神器はきつい。

美樹は超もっこりしてしまった徳造の股間を指差してきゃははと愉快そうに笑った。
昨夜は美樹が来たのでオナニーはおあづけになってしまったので溜まっていたみたいでガマン汁がトランクスを濡らしているのは美樹には分からなくてよかったと思う。

「いただきます」

徳造は美樹が作ってくれたトーストとスクランブルエッグを美味しそうに食べる。

何だか同棲のカップルや新婚さんみたいできゅんきゅんする。

徳造の朝食はいつもカップラーメンかスーパーで安売りしている6個入88円のロールパン。面倒で朝食を食べないこともしばしばある。

こんなふうにちゃんとした朝食を食べるのはかなり久しぶりのことだった。小学3年生の時以来だろうか。

徳造は小学3年生の時に不慮の事故で両親を亡くしている。それからは叔母夫婦に引き取られたが、その生活はひどいものだった。
そう考えると、こんなふうに誰かにいただきますと言って朝食を食べるのも小学3年生以来のことかも知れない。

徳造は生活のために昼はアルバイトをしている。時給の割にキツイ仕事も多いが、こんな不景気に使ってくれるところがあるだけでも儲けものだと思う。

そして夜は演奏に出掛ける。バーや居酒屋など少しでもおカネになる時はありがたいが、路上演奏など全くおカネには結びつかず逆に出費の方が多い日もある。それでも演奏を続けることが大事である。新しいファンを獲得できることもあるし・・。

美樹が来てから徳造は昼のバイトが終わったら一度はアパートに帰って美樹と一緒に夕食をしてから演奏に出掛けるようになった。








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