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第3章 同棲生活

夫を亡くした時は親戚や縁者が集まってそれはもう醜い遺産争いが起こった。
へたをすればババアの取り分まで取り上げて夫の財産をもらおうとしているのに、口から出てくるのは財産やお金ね話ばかりで故人を悼む気持ちなんてこれっぽっちもない。

ババアは親戚縁者の男たちに色仕掛けをして体を許したら、男たちはあっさりと主張を和らげてババアの思うような形で遺産をもらうことができた。

この時からババアはエロはすべてを支配できる、エロさえあれば人の心までも支配することができると考えるようになり、アパートの家賃が払えなければ体で払わせるようになったのだ。

アダルトビデオに出演させられたり、ババアと体の関係を持たされたりした男女の中にはアパートを出た後もババアを慕ってアダルトビデオの販売を手助けしてくれたり、女を働かせる風俗店を紹介してくれたりと何かと世話を焼いてくれる人たちも多く、ババアは自らが悟ったようにエロで人の心さえも支配している。