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女王のレッスン
第7章 ■最後のレッスン

駅から8 Knotへの道のりを、駅に向かう人の流れに逆行して歩く。
スキニーとセーターに、トレンチコートを羽織ってマフラーもぐるぐる巻き。撮影した日は暖かかったのに一気に冬がきた。
仕事を休みにしてから少し早めにお店に行くようになったけど、水曜日の今日はそれよりも1時間程早い。
昨日はお店がお休みだったし、結衣子さんと少しだけ、話がしたくて。

月曜日の会話を思い出す。

「離れるなんて……どうして急に?」
「言ってなかっただけで急ではないな。ただここんとこ話を貰う機会が増えたから今だって思った。元々撮影旅行なら応じる気でいたし」
「聞いたことは確かにあるけど……。どのくらいの期間?」
「さあ?半年からそれ以上」
「そんなに?今だって出張とかあるのに」
「そこは臨機応変だな。出来ればやるし一切帰ってこないってこともないだろ」

突然過ぎて戸惑うと同時に、最近の焦りに近い行動にも納得した。
でも。

「……結衣子さん、は」

その先に続けようとしたのは、『どうするの?』なのか『知ってるの?』なのか。

「話したよ」

瑛二さんは勝手に意図を汲んで静かに言った。

「先週かな。『どうせいつか行くと思ってた』だと」
「置いて行く、んだよね?」
「連れて行ける訳がないだろ。店がある」

薄く嗤われてそりゃそうだと思う。何聞いてんだろう。
だけど、聞かずにはいられなかった。

「お店とか、なかったら……?」
「は?」

もし彼女がひとりだったら、どうしたのか、なんて。

「なんでそんなこと聞く?」
「……なんとなく」
「愚問だね。今更それがないユイなんてユイじゃない」

呆れたように首を振って、瑛二さんはPCに目を向けた。「書き込み終わったな」と私の脇からマウスを取る。
取り外せる状態にした後、抜いたUSBメモリを私に見せた。

「お前が撮った分とお前と、店の奴らのがいくつか入ってる」
「ありがとう」
「それとこっちはユイに渡す分。お前休みになってから早めに店に行ってんだろ。水曜日に渡してやって」
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