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第7章 彩香は愛のキューピット？

「二人とも、お礼なんて、別に何もしてませんから

たまたま、舞ちゃんに出会って、助けた。

それだけだよ(笑)」

「舞ちゃん、何かあったの？」

聖夜は、心配そうに訪ねた。

「チンピラに言い掛りをつけられて、

お金を取られるところでした。

彩香ちゃんが、大きな声で

『お巡りさんこっちです。

女の子が恐喝されてます。』

とかって叫んでくれたんです。助かりました。」

「そうだったんだ！怖かったね？大丈夫だった？

怪我とかしてない？」テーブルを挟んで

頭をヨシヨシしていた。

「聖夜さん、私の事は誉めてくれないんですか？」

「えっ？頭撫でて欲しいの？真が怒るよ(笑)」

「そんなこと言ってません。

言葉で誉めて下さいよ。(笑)」

「彩香ちゃん、誉められる事じゃないよ。

彩香ちゃんまで巻き沿いになることも有るんだよ？

上手くいったから良かったものの、

真が聞いたら、腰を抜かすわ(笑)

二人とも無事で良かったよ。」

心から、ホッとしているようだった。

「ごめんなさい。私に似てる子が大変！

チンピラに絡まれてる！って思って、

咄嗟に叫んでたんです。

考えなしに行動してしまいました。

軽率でした。ごめんなさい。」