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毒蜜喰らわば
第12章 イタコの孫が見通した、愛・・
「私、デジャブを見たんです。今の話と同じシーンだった・・
 この蛍庭園で二人は出会って恋に落ちて・・
 もしかして、ここが二人のデートの場所になってたんじゃないですか?」

「そうみたいだよ。ここで待ち合わせては二人で蛍を見るのが好きだったって」

だからだ。だから、私にも蛍が見えた気がしたし、
茂と一緒に蛍を見たいと思ったりもしたんだ。

「まさに、稲村さんと彼の姿に遊女とお侍が重なってしまったんだ。
 この場所に浮遊する彼らの魂が。
 だから・・あの・・言いにくいんだけど・・」

私はすぐに・・読み取った。雅斗の言いたい事を。それは・・

「もう彼と一緒にここへ来てはいけない、そう言いたいんですよね?違いますか?」

ゆっくりと雅斗が頷く。
大きなため息とともに顔をあげて、
「二人がちゃんと恋人同士になればいいんですけどね」そう言って
少しひきつった笑顔を見せた。
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