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毒蜜喰らわば
第6章 dejavu・・?


坂を上り切り道の反対側に渡って、今度は細い路地に入っていく。
すぐに古い一軒家が見えた。
木枠のガラス扉の横に看板がある。
「トトゥ」というのが店名のようだ。

「ここですか?すごく素敵なお店ですね」

「フレンチなんですけど、家庭的な雰囲気なんで気負わずに食事を楽しめるんです」

茂がドアを開けるとギィッときしむ音がした。
店の中も間接照明で明る過ぎず、アンティーク調の椅子や
天井からぶら下がる電気もレトロな雰囲気をかもし出していてとてもおしゃれだ。

すでに予約をしていたようで、窓の外にハーブの葉が揺れるのが見える席に案内された。

「わぁ、ますます素敵!それに落ち着いた大人の雰囲気だし。
 フレンチってあまり縁がないんだけど、マナー大丈夫かしら」

「そんなの全然気にしなくて大丈夫だよ。かしこまったコース料理じゃなくて
 アラカルトで好きなものを選べるし。
 ここの鹿肉はすごくおいしいから是非食べてみて」
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