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第2章 欲望と混沌のナンパ

カイジは闇夜が訪れた町にいた。

目を血眼にしてフツメン以上の女を吟味する。

人生初のナンパ。

(おお！)

ドンピシャの女が現れる。

カイジ好みの、というより童貞好みの可愛い系黒髪女である。

いざ声を掛けようとするが、童貞のプライドや女に自分から話し掛ける勇気などが押し寄せ、足が止まった。

だが美心を思い出し、震えあがる。

皮肉な事に美心が勇気となったのだ。

「ちょ……ちょっと君……！ そこの可愛い女の子……！」