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甘い時間は2人きりで
第11章 同窓会

寝顔を眺めて、頭をポンポンと撫でてから、リビングに降りていった。
「そういえば、名前を聞くのを忘れてたね」
「あっ、山岡 春人と申します」
「職業は…」
「えっと…」
正直に「ミュージシャン」って答えるか?
でも、仕事してない軽い男に思われやんかな…?
バンドの名刺とか作っとけば良かった…
「父さん、もう風呂入ったー?」
返答に困っていると、中学生くらいの男の子が降りて来た。
俺の方を見て、固まってしまった。
「えええーーーっ!?」
俺のことを指差しながら、壁際まで後退していった。
この子、どこかで見たことある…
「な、な…山岡 春人が何でここに!?」
「あー、やっぱり?どこかで見たことあると思ったら」
息子くんとお母さんは俺のことを知っているが、お父さんだけ訳が分からない表情。
「裕太、知ってるのか?」
「知ってるも何も、人気ロックバンド『Blue Eyes』のボーカルだよ!」

