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甘い時間は2人きりで
第12章 仲直り?

「お父さん…2人で思い出作りもいいけど…」
「ん?」
「そこに藍さんと裕太も入れてね…家族だから」
「もちろんだ!」
コンビニに用のある周りの人から見たら、抱き合う私達は親子じゃなくて、年の離れた恋人に見えたのだろうか…
「そういえば、さっきから『お父さん』って呼ばれてるな…」
「あっ…」
指摘されて、私も気付いた。
今まで「パパ」だったから、「お父さん」呼びは新鮮かも。
「なんか、寂しいな…ずっと『パパ』だったから。茜も成長したな…」
「えへへ…」
「酒が入ると、若干変わるがな…」
一度飲むと止められないんだから、仕方ないじゃん…
「話は変わるが、山岡さんと仲直りしろよ」
「…はい」
「彼なりに心配してくれたのに、お前は酔って…彼に甘えて…」
運転を再開してから、しばらく泥酔したことを責められた。
ようやくアパートに着くと、荷物を降ろして父にお礼を言った。
「お父さんありがとね。近いうちに帰るから!」
「無理はするなよ」
「お父さんもね、ありがとう!」
部屋に入る時、いつもよりスッキリしてるように感じた。
行く前とは違った新しい気持ちで…

