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甘い時間は2人きりで
第3章 酔って愛して

それを聞いと僅かに身体がビクっと反応したのを見逃さなかった。

やっぱり…
「ちょっと無理して明るく振る舞ってるな」って思ってたんよな。

「アレって全部観終わって無いから、コレ終わってから続き見よっか?」
「あ、アレはもういいよ…」
「何で?後半はもっと面白くなって、エッチなシーンも多くなるのに。俺観たい」

映画も、それを観て赤くなる茜さんも…

「そ、れは…」
「ふふっ、赤くなってる。夜の事思い出した?俺の腕の中で可愛く鳴いて、気持ちよくなってたの」
「!!もう、気にしないようにしてたのに〜…」

恥ずかしくなったのか、怒ってそっぽを向いてしまった。

「茜さんこっち向いて」
「はる嫌い…」
「ごめんって。仲直りのキスしよ…」
「……」

こっちに向き直ると、赤く染まった頰を膨らましていた。
その少し突き出た唇に優しくキスをする。

「茜さん、好きやで」
「……ホントは嫌いじゃない。春人のこと…」
「うん」
「好き、だよ…わっ!」

グッと抱き寄せて俺の腕にすっぽり収まった彼女が愛しくて、テレビのホラー映画も無視して何度もキスを落とした。



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