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甘い時間は2人きりで
第25章 不安を打ち消す存在

「はぅ…春人…ごめんね私…」
「どないしたん?」
布団に潜り込んだ春人が心配そうに顔を覗いてきた。
「えっと…春人に気持ちを吐き出してたらモヤモヤして、春人と離れたくなかったから強引にエッチに誘っちゃって…」
快感の波が弱まってくると、今度は自己嫌悪の波が襲ってきた。
これじゃ、社員旅行の時にイライラを春人の身体にぶつけたのと変わらない…
モヤモヤしてると、春人が抱き寄せてくれた。
「別に気にしてないよ。俺も茜さんとエッチしたかったからおあいこ。それにエッチして気紛れるんやったら、いつでも身体貸すで」
「いや、エッチしたいわけじゃなくて…」
「ふふっ、分かってるよ。傍に居てるだけでええんやろ?」
小さく頷いて、春人の首筋に擦り寄った。
「頑張るのはええけど、あんまり1人で頑張らんともっと周りの人を頼って。周りにはええ人がいっぱい居るんやから。家族、会社の人、茜さんの友達、美咲さん、マスター、涼介とヨシと光ちゃん、琴音さんも。後は…あのイケメンの幼馴染…」

